家づくりで失敗しがちなのが収納スペース。
多すぎても少なすぎても困る収納スペースは、どういった間取りにするかによって住んだ後の快適さが全然違ってきます。
私たち夫婦も家を建てる上で収納をどこにどう作るかかなり悩みました。中でも家族が1番長く過ごす、LDKのリビング収納についてはかなりこだわって考えました。
その結果、片付けしやすく、物が散らからない快適な空間にする事ができました。
リビング収納を作る上で、私たち夫婦がこだわった部分を紹介したいと思います。
アクセスしやすいLDKの横に大型壁面収納
収納をつくるときに1番重要なのが、使いたいと思ったときに物が取り出しやすく、片づけしやすい場所になっているかということ。
収納場所を確保しても出し入れしにくいと、片づけるのが面倒になり、物が出しっぱなしになりかねません。
そこで、1番アクセスしやすいLDKの横の壁一面に収納をつくることにしました。
我が家のリビング収納は、幅約550cm×高さ240cm×奥行き32.4cmの大容量の壁面収納になります。LDKの北側の壁一面を収納スペースにしたことで、1Fで使うものはほとんどこの中に収納できるようになっています。
収納場所を1ヵ所にまとめたことで、物を探すときもこの場所だけ探せばいいので、物を見つけやすくなりました。
また、棚の奥行きを32.4cmにして、無印良品のファイルボックスがぴったり収まるように設計しました。
収納棚は奥行がありすぎると奥にしまった物が取り出しにくくなるので、浅めにすることで使い勝手がグッと良くなりました。
リビング収納のキッチン側をパントリーとして活用
我が家はあえて、パントリースペースを作りませんでした。
よくキッチンの横や裏にパントリースペースを設けることが多いですが、物を置くためだけのスペースを用意するのが無駄だと思ったからです。(そもそも間取り的にも余裕もなかったので。)
パントリーをつくらずにどうしたかというと、壁面収納のキッチンに近い側をパントリーとして活用することにしました。
ちょうどダイニングテーブルとキッチンの間にあるこのパントリースペースに炊飯器と米びつを置いているので、ご飯を入れてダイニングテーブルまで運ぶのに導線がとってもいいので大活躍しています。
しかも、冷蔵庫とコンロにも近い位置なので調味料やパスタなど食材のストック置き場には最適な場所でした。
壁面収納の一部をパントリースペースにすることで、場所をとるパントリースペースをわざわざ作らずに済みました。
引き戸をつけて隠す&使い勝手を重視した収納
収納場所がLDKのすぐ横ということもあり、オープン棚にするとストック品などが丸見えになってしまうので、扉をつけることにしました。
扉は引き戸にして、普段は使い勝手を重視して扉は開けっ放しにしておき、来客時にはサッと閉めて中を見せないようにすることができます。
また、開き戸のように物を出し入れするときに邪魔な金具や扉の厚みがないので、棚の隅々まで物を置くことができます。
扉で隠す収納にしたので、物がリビングに散乱することがなく、まるでモデルルームのようにLDKは常にスッキリしています。
さらには、引き戸を閉めておけば地震が来た時でも物が散乱せずにすむので、地震対策にもなります。
高さを調整できる可動棚でデッドスペースをなくす
壁面収納の棚はすべて可動棚にしています。可動棚にすることで、中に収納する物の容量に合わせて高さを調整できるので、デッドスペースをなくすことができます。
住み始めてから収納物が増え、棚板が足りなくなったので2回ほど追加で棚板をDIYしました。棚板を増やすことで、収納量もアップするので壁面収納に限らず、収納棚を作るときは絶対可動棚にするのがおススメです。
家電も置けるように棚の中にコンセントを設置
リビング収納を作る上で、必ず欲しかったのがダイソンのコードレス掃除機を収納できる場所をつくることでした。
棚の中に掃除機用のコンセントを設置することで、掃除機を片づけた状態で充電することができます。おかげで、使うときはいつもフル充電されています。
また、携帯電話の充電器やアロマデュフューザーなどの家電を利用することも想定し、棚の中にいくつかコンセントをつけることにしました。
今思えばもう少しつけておいてもよかったと思うくらい、棚の中にコンセントがあるのはとても便利で使い勝手がいいです。
圧迫感をなくすため、壁面を塗装して広く見せる
リビングの壁一面を収納棚にしたことで、多少圧迫感が出てしまいます。それを少しでも軽減するために、壁の中はチャコールグレーにして奥行き感を出しました。
物を収納するだけでなく、飾り棚としての役割もあるので、テレビボードやキッチンの背面と同じ色にして、統一感を出しました。
扉を開けているときに見えるチャコールグレーの壁がリビング空間を引き締めながらも、奥行き感も出してくれます。
家を建てるならリビング収納がないと後悔する
実際に家を建ててみて、リビング収納をつくっておいて本当によかったと感じています。もしつくってなかったら、これどこに置くの?という物がたくさんあります。
多少部屋が狭くなっても、リビング収納をつくっておくことをおすすめします。
もしリビングに収納がなかったら、収納家具を置いてさらに狭くなり、他の部屋に収納しても使い勝手が悪くて、結局ダイニングテーブルの上に物が溢れかえっているに違いありません。
我が家のリビング収納は約13.2㎡の面積があり、収納量は充分すぎると思っていましたが、住んでからどんどん物は増えるので、できれば、多少収納量には少し余裕を持たせておきたいところです。
リビング収納を作るときのコツ
- 使う、片づける時の導線がスムーズな間取りになっているか
- デッドスペースにならないようになっているか(可動棚にする)
- 家電を置いたり、充電したりするコンセント設置はされているか
- 収納棚の奥行きは取り出しやすいか(深くしすぎない)
- 収納する物の量とサイズを測って確認しているか(収納量には余裕を持たせる)
- 収納する物をどう収納するか考えているか(ファイルボックスを使うなど)