家づくり

外構をコンクリート砂利にしたメリット・デメリットと後悔していること

外構をコンクリート砂利にしたメリット・デメリット

家づくりで意外といい加減になってしまうのが外構部分だったりします。

家の設計が進むにつれ、どんどん予算オーバーになってしまい、外構費にお金がかけられず、結局、塀もつくらず、庭も砂利のまんまなんてことも…。

私たち夫婦も外構をどうするかギリギリまで悩みました。時間に余裕がなかったので、最悪、家が建った後からでも何とかなるかと思っていたのですが、家が建ってしまったらおそらく外構に手をつけるのが面倒くさくなりそうだったので、何とか工期内で外構をどうするか決めることにしました。

外構で重視したのはメンテナンス性

外構をどうするか考えたときに1番重視したことは、メンテナンス性でした。
というのも、夫婦共々とにかく面倒くさがり屋なので、外構はなるべく手のかからないようにしたいと思っていました。とはいえ、芝生の庭や緑のある風景に憧れはあったので、どちらを優先させるかかなり悩みました。

外構部分で色々悩んだ結果、我が家はコンクリート砂利を採用しました。実際に住んでみて感じたコンクリート砂利にしたメリット・デメリットと外構でやって良かったこと、後悔していることなども紹介したいと思います。

外構をコンクリート砂利にしたメリット

  • 植木の剪定、草むしりの必要がない
  • 土がないから虫の発生が少ない
  • 汚れても高圧洗浄機で簡単に掃除できる
  • コンクリートだからDIYの作業がしやすい
  • 泥はねなどで外壁や靴が汚れない

植木の剪定、草むしりの必要がない

我が家は駐車場と中庭の部分はコンクリートにして、敷地の回りには砂利を敷いています。外構をコンクリートと砂利にした最大のメリットは、とにかく草むしりの必要がないということでした。砂利の間から数本の雑草が生えてくることはありますが、数分ですぐに抜き終わります。植木がある家だと梅雨から夏にかけて雑草がグングン成長するので、毎週のように草むしりする必要があります。それに落葉樹であれば、秋には落ち葉の掃除も大変です。木が何本もあると、剪定する必要があったり、放ったらかしにしておくと、隣の家に枝が入ってトラブルになりかねません。芝生や植栽を植えていたら管理や維持にかなりのコストと労力が必要になるので、本当にコンクリート砂利にしてよかったと思っています。

土がないから虫の発生が少ない

家の周りをコンクリート砂利にしたおかげなのか、虫の発生が少ない気がします。住んで2年たちますが、蚊やクモ、アリといった昆虫類を見かけることがあまりありません。それに、野良ネコなどの動物の糞が落ちていることもありません。

汚れても高圧洗浄機で簡単に掃除できる

コンクリートの部分は、雨が降ったりすると泥や砂埃などで茶色く汚れてしまいますが、高圧洗浄機で掃除すれば簡単にキレイになります。コンクリートブロックの黒ずみやコケなども落とせるので、数ヶ月に1回くらいのペースで高圧洗浄機で掃除しています。

コンクリートだからDIYの作業がしやすい

地面がコンクリートになっているので、作業台を置いてDIYなどの作業がとってもしやすいです。以前、壁面収納の棚を追加した際、木板にやすりをかけて塗装したりしましたが、作業台のおかげで腰を曲げずに作業できたのでとっても楽ちんでした。

泥はねなどで外壁や靴が汚れない

コンクリート砂利にしたことで、雨の日でも泥はねなどで外壁や靴が汚れません。そのため、玄関に泥や砂が入ることも少ないので靴箱も汚れにくいです。

外構をコンクリート砂利にしたデメリット

  • ひび割れ(クラック)が入る
  • 黒ずみや白華現象が発生する
  • 雨の音がピチャピチャうるさい
  • 殺風景な感じがする
  • コストがかかる

ひび割れ(クラック)が入る

コンクリートのひび割れ(クラック)と黒ずみ
駐車場部分はひび割れ防止のため十字に目地を入れたので、2年経過してもクラックはほとんどありませんが、ウッドデッキの下の部分は目地がないため、入居から1年足らずでひび割れてきました。コンクリートにするなら、ひび割れしないような対策をちゃんとしておけばよかったと思います。

黒ずみや白華現象が発生する

コンクリートの白華現象(エフロレッセンス)
コンクリートは雨が落ちる部分はどうしても色が剥げてきてしまい、どんどん黒ずんできてしまいます。しかも1年たった頃から中庭の石から白い液体が流れ出し、高圧洗浄機でも落ちない汚れが発生してしまいました。

これはコンクリートの白華現象(エフロレッセンス)と言われるもので、必ず出てきてしまうようです。すぐに専用の洗剤で掃除すればよかったのですが、しばらく放置してしまったので、白く汚れたままになってしまいました。

雨の音がピチャピチャうるさい

雨が降ると、中庭や玄関のコンクリートにピチャピチャと雨が打ち付ける音がします。豪雨の時にはけっこう大きな音がしますが、生活していくうちに慣れてきます。

コストがかかる

全面砂利にするより、やはりコンクリートにする方がコストはかかります。ただ、メンテナンス性や使い勝手は断然コンクリートの方がいいので多少コストがかかっても仕方ないと思っています。

殺風景な感じがする

中庭といっても植栽を植えたり、芝生ではないので、リビングからの眺めはやはり少し殺風景な感じがします。これから徐々に鉢植えの植物を少しずつ増やしていって、緑を楽しみたいと思っています。

外構でやって良かったこと

  • 中庭に水栓・洗い場を設けた
  • 屋外用コンセントをつけた

中庭に水栓・洗い場を設けた

植栽の水やりや洗車するときに水栓と洗い場があると便利だと思い、設置してもらいました。その他にも、登山靴を洗ったり、子供ができたら中庭でプールや水遊びしたりもできるのでつくっておいて良かったです。

屋外用コンセントをつけた

中庭の手洗い場の横に、屋外用のコンセントをつけました。高圧洗浄機やDIY作業用の工具などを使うときにとっても便利です。何ヶ所も必要ないですが、1個くらいはつけておくと何かと便利です。

外構で後悔していること

  • ウッドデッキを樹脂製ではなく木製にした
  • 中庭の軒に、雨樋をつけなかった
  • 玄関のアプローチがなく門扉がない
  • 隣家との境界に塀をつくらなかった

ウッドデッキを樹脂製ではなく木製にした

リビングの延長になるように、つながりのあるウッドデッキにしたかったので、樹脂製だと安っぽくなるかなということで、メンテナンス性より見た目を重視してしまった結果、1年で塗装が剥げてきてしまいました。そのため、毎年ウッドデッキの塗装を夫婦でしています。

幸い、そこまで広くないので苦になりませんが、メンテナンス性を考えるなら、絶対に樹脂製の方が手間がかからなかったなと思います。とはいえ、やっぱり木の方が見た目の質感や手触りがいいのでメンテナンスを頑張ろうと思います。

中庭の軒に、雨樋をつけなかった

これは本当につけなかったことを後悔しています。雨が降ると滝のように流れ落ち、ウッドデッキの塗装剥がれや外壁の汚れの原因になっています。雨樋をつけた部分の外壁は全然汚れていないのに、雨樋をつけなかった部分の外壁は黒い筋の汚れが目立ちます。

雨樋をつけると見た目が悪いからと思っていたのですが、こんなことになるなら絶対につけておきたかったです。今からでも追加工事したいくらい後悔しています。

玄関のアプローチがなく門扉がない

我が家は土地のギリギリまで家をつくってしまったので、玄関のアプローチがありません。その結果、門扉をつけられず、玄関ポーチや階段の幅も狭くなってしまいました。門扉がないことで、玄関の引き戸を開けると車道から家の中が丸見えになってしまいます。幸い、室内引き戸があるのでリビングまで筒抜けにはなりませんがもう少し余裕のある玄関アプローチにできたらよかったと思っています。

隣家との境界に塀をつくらなかった

我が家は角地ではなく、北・東・南側に家が建っているのですが、敷地ギリギリまで家を建てたので、隣接する家との間に塀をつくりませんでした。その結果、南側の中庭から隣の家が丸見えになってしまい、たまにリビングでくつろいでいると、隣人が草むしりしているときがあってドキッとします。

プライベート感を感じられるように中庭を設けたのに、塀をつくらなかったせいで、プライベート感が半減してしまいます。住んでみると、やっぱり「塀」は必要だったとすごく後悔しています。今は居心地を良くするために、塀をつくることを検討しています。

外構で失敗しないためにしておけばよかったこと

  • 家の設計段階から外構もしっかり考えておく
  • メンテナンスのかからない素材や方法を調べておく

家の設計段階から外構もしっかり考えておけばよかった

家を建てる前は、外構はそこまでこだわる必要がないと思っていましたが、実際、家を建ててみて思ったことは、家の設計と同じくらい外構も大事なんだということ。「どうせ人が住む部分じゃないし」といい加減に考えておくと絶対に後悔します。

外構を後回しにせず、設計段階からしっかり考えておけばよかったと後悔しています。特に、雨樋や塀をつくらなかったことは今でも後悔しているので、もっとしっかり時間をかけて検討する必要があったなと反省しています。

メンテナンスのかからない素材や方法を調べておけばよかった

一戸建てになると賃貸のときとは違い、家の管理やメンテナンスを自分たちでやらないといけなくなります。そのため、できるだけ掃除しなくてもいいように、耐久性のある素材やメンテナンスフリーの方法など、もっとたくさん情報収集しておけばよかったと思います。