家づくり

新築の住宅設備の選び方。キッチン・洗面・バス・トイレに便利なおすすめの設備とは?

新築・注文住宅-住宅設備の選び方|キッチン・洗面・バス・トイレにおすすめの設備

新築で家を建てるとき、間取りを考えるのと同じくらい住宅設備を選ぶときって悩みますよね。

私たち夫婦もショールーム見学に行くだけでテンションが上がり、アレもコレもつけたい!となってしまい、その結果、すぐに予算オーバーになってしまいました。

最近の住宅設備は本当に充実しているので、お金をかければ色々な設備をつけることができます。かといって、予算オーバーになってしまえば、ローン地獄が待っています。

どんなに良い住宅設備でも、付けてみたけれど実はそんなに必要なかったなんてこともあります。そうならないためにも、まずは、どんな設備があって、何が便利なのか情報収集した上で、自分たちの生活に必要な設備は何なのか見極めていく必要があります。

そこで、我が家のキッチン・洗面・バス・トイレで採用したおすすめの設備と選び方のポイントを紹介したいと思います。住宅設備をどう選んだらいいか分からない方の参考になればと思います。

おすすめ住宅設備【キッチン編】

おすすめ住宅設備【キッチン編】

【システムキッチン】アレスタ(リクシル)

システムキッチンはサンワカンパニーとパナソニック、リクシルの3つのショールームを見学した結果、リクシルのアレスタにしました。リクシルの中ではグレードはちょうど中間くらいのキッチンになります。

選んだ設備と機能
  • 3口フルIH(グリルレスタイプ)
  • ビルトイン食器洗い乾燥機(深型)
  • ハンズフリー水栓
  • 浄水器専用水栓(カートリッジ内蔵型)
  • くるりん排水口
  • ラクリーンコンパクトシンク
  • ステンレスワークトップ
  • 選べる取っ手(ミドルハンドル型)
  • 立ち上がりカウンター設置(造作)

IHコンロなら掃除が楽になる

IHにしたことで、とにかく掃除が楽になりました!汚れてもサッと拭くだけなのでいつでもキレイなキッチンにしておくことができます。料理はやっぱりガス火でないと!ってこだわりがなければ断然IHがおすすめです。

しかも私はグリルを掃除するのがとにかく面倒くさいと思っていたので、今回思い切って「グリルレス」にしたので、少しだけコスト削減にもなっています。

グリルがなくてもグリルパンやオーブンレンジで料理できるので、今のところグリルがなくても不便に感じたことはないです。

食洗器は必須アイテム!大容量を選ぼう

キッチン選ぶときに絶対欲しい機能として、食洗器は必須でした。

とにかく洗い物が嫌いな私。食器を入れるだけで、洗って乾かしてくれる、その上節水にもつながる食洗器は導入して大正解。

今まで洗い物をしてた時間にゆっくりTVを見たりすることができるようになりました。シンクの中に洗い物が溜まることもなく、すぐに片づけられるので大満足です。

食洗器を選ぶときに重要なのが容量!浅型と深型があったんですが、絶対「深型」をおすすめします!

浅型だと食器が全然入らず役に立たないと思うくらい、深型でもけっこういっぱいになります。食洗器は大容量にしておかないと使い勝手が悪くなります。

ハンズフリー水栓&浄水器専用水栓は便利

ハンズフリー水栓は使ってみてその良さに気づきました。汚れた手で蛇口をひねる必要がないから、料理の途中でもすぐに水を使えて便利です。

浄水器は一体型かどうしようか迷ったのですが、別にしておくことで、浄水器を料理に使っている間に水栓で別の作業ができるので、一体型じゃないほうが実は何かと便利なのではないかと思っています。

あと浄水器をカートリッジ内臓型にしたことで、交換がとっても楽でした。ビルトインタイプだとシンク下にカートリッジがあるので何気に面倒くさい気がしたので、内臓型にしてよかったです。

シンクとワークトップは傷がつきにくいステンレス

シンクとワークトップはステンレスを選びました。人造大理石もいいなーと思ったのですが、シンクのサイズが人造大理石にはなかったということもあって、同じ素材で統一感が出て、シンクとのつなぎ目もないので掃除がしやすくて気に入っています。

タオル掛けにもなる取っ手のデザイン

システムキッチンの取っ手のデザインは色々選べたのですが、ハンドルタイプにすれば、タオル掛けとして利用できるのでおすすめです。

レールタイプだとタオルクリップとかつけないとタオルをどこにかけよう?となってしまうので、ハンドルタイプにしておけば、見た目も違和感なくスッキリ見せられます。

立ち上がりカウンターで目隠し

我が家のキッチンはアイランド型なので、フルフラットにするとおしゃれに見えるんだろうな、と思いながらも、立ち上がりカウンターを付けました。結果、設置して本当によかったと思っています。

リビングからちょうど手元が隠れるので、多少散らかっていても気になりません。立ち上がり部分が収納スペースになるので、手の届く位置にちょっとした物が置けるスペースはとっても便利です。

キッチンを常にキレイにしておける自信がない方は、絶対に立ち上がりカウンターを設置することをおすすめします。

おすすめ住宅設備【洗面・化粧台編】

おすすめ住宅設備【洗面・化粧台編】

【洗面・化粧台】造作家具

洗面台はショールーム見学で色々見て回ったのですが、既製品だコストは下げられるのですが、とどうしても「置いている感」が出てしまいます。毎日利用する場所ということもあり、ここは多少お金をかけてもこだわりたい部分だったので、造作家具で制作することにしました。

選んだ設備と機能
  • 全面鏡面・背面収納棚(三面鏡にもなる)
  • 化粧カウンター設置
  • 室内物干し設置(ホスクリーンURB型)
  • 塩ビタイルの床

全面鏡面&背面収納棚

全面鏡にしたことで空間が広く見えます。鏡の背面には可動棚がある収納棚を設けたので、歯ブラシや洗顔料や化粧品などたっぷり収納できます。細々したものが一気に収納できるので、洗面台の上に物を置かずに済むので常にスッキリした状態が保てます。しかも三面鏡にもなる仕様なので、身支度するときにはとっても便利です。

化粧カウンターが使いやすくて便利

洗面ボウルの隣に化粧カウンターのスペースを作ってもらいました。これがとっても便利でした。化粧するのはもちろん、髪を乾かすときや洗濯物を畳むときなど、色んな場面でこのカウンターが役にたっています。ちょこっと座れるスペースがこんなに便利だと思いませんでした。

室内干しにはホスクリーンが必須アイテム

洗面所の天井に昇降式のホスクリーン(半埋め込み型)を設置しました。

洗濯機からそのままホスクリーンにかけた洗濯ハンガーに干すことができるので、洗濯カゴいらず。天気の悪い日や寒い日もここで洗濯ハンガーに干してからベランダに移動できるので洗濯するのも苦になりません。

ホスクリーンは半埋め込み型にして、操作は操作ひもではなく操作棒にしたので、洗濯物を干していないときはまるで蛍光灯のようにスッキリ目立ちません。操作紐だとぶらーんとぶら下がってかっこ悪いので、操作棒にするのがおすすめです。

床はグレーの塩ビタイルが汚れが目立ちにくく掃除がしやすい

洗面所の床は、髪の毛や汚れが目立ちにくい「グレー色(モルタル調)」の塩ビタイルにしました。白や黒などの床にすると髪の毛やホコリが目立って仕方ありません。汚れやすい場所は、グレーやベージュなどの色がおすすめです。

素材は塩ビタイルにすることで、濡れてもサッと拭くことができるので掃除も楽です。

おすすめ住宅設備【浴室・バスルーム編】

おすすめ住宅設備【浴室・バスルーム編】

【システムバス】アライズ(リクシル)

パナソニックのオフローラと比較検討した結果、機能自体はそこまで大差ない感じがしたので、工務店の見積もりが少し安かったリクシルのアライズにしました。

選んだ設備と機能
  • キレイ浴槽(クレリア)
  • サーモバス、キレイサーモフロア
  • エコベンチ浴槽
  • 引き戸

汚れがつきにくい浴槽

リクシルのキレイ浴槽は、水垢汚れがつきにくい浴槽になっているので、スポンジで軽くこするだけで汚れが落ちます。入浴剤として重曹を使っていることもあり、浴槽もあまり汚れません。掃除は毎日のことなので、汚れがつきにくい加工は有難いです。

お湯が冷めにくい浴槽&冷たさを感じにくい床

浴槽に保温機能があるので、お湯が冷めにくいです。夏だと夜沸かしたお湯が朝まであったかいことがあって驚きました。お湯が冷めにくいと追い炊きする必要がないので経済的にも有難いです。床も冷たさを感じにくい構造になっているようなのですが、冬はやっぱり冷たく感じます。

エコベンチで半身浴&節水

半身浴がしたかったので、エコベンチを採用しました。半身浴以外にも、ベンチがある分、満水量より35Lもお湯の量を節水できるので、経済的なのも嬉しいです。

引き戸なら開けっ放しにしても邪魔にならない

浴室のドアですが、間取りに余裕があるのであれば、引き戸にすることをおすすめします。折れ戸は見た目が好みでなかったのと、やっぱり掃除するときにカビがつきやすいと思ったので選びませんでした。

また、開き戸だと開け閉めする所には物が置けなかったり、場所をとるので断然引き戸がおすすめです。引き戸なら開けっ放しにしても扉が邪魔になることはありません。

おすすめ住宅設備【トイレ編】

おすすめ住宅設備【トイレ編】

【トイレ】アラウーノS2

リクシルのサティスと迷ったんですが、座り心地と価格でパナソニックのアラウーノにしました。トイレに関してはそんなにこだわりはなかったので、オプション的な機能はそこまで求めず、コスト重視で考えました。

選んだ設備と機能
  • スゴピカ素材(有機ガラス系)
  • トリプル汚れガード
  • 激落ちバブル、スパイラル水流
  • 塩ビタイルの床

水垢がつきにくい便器素材

便器には水族館の水槽や航空機の窓などにも使用されている有機ガラス系の素材でできているので、水垢やキズがつきにくいみたいです。確かに、便などがこびりつくことがなく、入居してからほとんどトイレブラシを使っていません。とにかく汚れないので、掃除もすぐに終わります。

ハネ・タレ・モレをガードする構造

尿ハネなどをガードしてくれるから、トイレの床や壁が汚れにくくなっています。週に2.3回トイレクイックルで掃除していますが、ほとんど汚れていません。

泡と水流で掃除してキレイをキープ

トイレを流すたび、泡とスパイラル水流で洗浄してくれるので、本当に掃除しなくてもキレイなままです。トイレブラシやトイレの洗剤が必要なくなるくらい汚れません。

床はグレーの塩ビタイルが汚れが目立ちにくく掃除がしやすい

洗面所と同様、トイレも汚れやすいところなので、ホコリや汚れが目立ちにくい「グレー色(モルタル調)」の塩ビタイルを採用しました。塩ビタイルなので濡れても拭き取りやすくお手入れしやすいのも気に入っています。

水回りや汚れやすい場所の床の色はとにかく白や黒以外にすることをおすすめします

注文住宅のトイレ収納実例
トイレ収納がないと後悔する?注文住宅の造作家具で作る壁埋め込み式トイレ収納階段下の段差を利用してつくった我が家のトイレ収納棚 我が家のトイレがある位置は、ちょうど階段下の空間になります。決して広くはなく、むし...

後悔しない住宅設備の選び方とコツ

住宅設備は魅力的な機能が盛り沢山なので、ついアレもコレもと欲が出てしまいます。そこで、本当にその機能を本当に使うかどうか、ということをしっかり考える必要があります。

その時、判断基準としておすすめなのが、その設備は「不満を解消してくれるものか」、「より快適にしてくれるものか」、どちらに当てはまるか考えてみてください。設備投資として満足度が高いのは、おそらく「不満を解消してくれるもの」だと思います

  1. 機能に憧れるのではなく、本当に必要かどうかを考える
  2. 予算オーバーしないために、優先順位をつける
  3. 失敗例・成功例などの情報収集を怠らない

私はキッチンにおいては、洗い物が嫌いで、片づけが面倒くさいと思ってしまうので、食洗器と立ち上がりカウンターはお金を払ってでもつけたい設備でした。でもお風呂には浴室乾燥機はつけませんでした。あったら便利だろうなと思いましたが、室内にホスクリーンを何ヶ所かつけて干すスペースを確保したので、あまり必要性を感じませんでした。

人それぞれライフスタイルによって必要な設備や機能は変わってくると思います。「あったら便利」より「なくては困る」ものを優先するようにすると後から後悔することが少なくなるような気がします

ショールーム見学で気を付けること

ショールーム見学に行く前に、Webカタログなどで、どんな設備があるのかしっかり予習しておくといいと思います。とにかく見るのに時間がかかるので、なるべく効率良く見るためにも事前準備はしっかりしておきましょう。

そして必ず、予約をして行くようにしてください。予約しておけば、ショールームスタッフの方がワンツーマンで対応してくれるのでしっかり質問できます。その際、図面を持参するようにしましょう。キッチンの幅や水栓の位置など間取りを見ながらアドバイスしてくれます。

ショールームスタッフの方に質問するときにおすすめなのが、メリットだけでなくデメリットも聞いておくことです。基本的にデメリットをわざわざ案内する人はあまりいないと思いますので、あえてデメリットを聞くことで、比較検討しやすくなります。

あとは1度に色々な設備を見て回るので、忘れないようにしっかり写真を撮っておきましょう。素材や色など実際の色を確認したり、他のメーカーの設備と比較するときにも写真があると分かりやすいです。

  1. 事前に予習しておく
  2. 予約をしていく
  3. 図面を持参する
  4. メリットだけでなく、デメリットも確認する
  5. 写真を撮っておく