新築のカーテン選びってけっこう悩みますよね?
そんなに頻繁に買い換える物でもない上、既製品ではなくオーダーとなるとそこそこ金額もします。最初にしっかり考えておかないと後で後悔してもなかなか買い換えるのは難しくなります。
特に家の中心であるリビングのカーテンは部屋で占める割合が大きいので、カーテンによって印象が全然変わってきます。
我が家のリビングのカーテンはバーチカルブラインドにしました。
リビング以外の寝室や洗面などの場所はすべてロールスクリーンです。いわゆる普通のカーテンはどこにも設置していません。
新築のLDKのカーテンをバーチカルブラインドにした結果、実際に設置してみて分かったバーチカルブラインドのメリット・デメリットを紹介したいと思います。
バーチカルブラインドとは?
ブラインドと聞くと、上下に開閉できる横型のブラインドをイメージすると思うのですが、バーチカルとは垂直なという意味があり、カーテンのように左右に開閉できる縦型ブラインドのことをいいます。
よく病院や銀行、オフィスなどの施設で目にしますが、最近は住宅用にスタイリッシュなデザインが豊富で人気を集めています。
バーチカルブラインドを選んだ理由
スタイリッシュな見た目に一目惚れ
家の中心になるLDKなので、カーテンは見た目が1番重要でした。
実を言うと、家具やインテリアのお店でバーチカルブラインドが展示されているのを見てから、そのスタイリッシュなデザインに一目惚れしていたので、LDKのカーテンは絶対にバーチカルブラインドにしようと夫婦で決めていました。
両側から開閉できること
見た目の次に重要だったのが、両側から開閉ができるかどうかということでした。
我が家のリビングには4つの引違い窓があり、幅3.5M×高さ2.5Mほどあります。真ん中と左右どちらからも出入りでき、中庭のウッドデッキへつながる導線になっています。
そこで、ウッドデッキへの出入りの際、カーテンが邪魔にならないように両側からも開閉できるようにしたいと思っていました。
バーチカルブラインドの中には、左右どちらからも開閉ができる方法があり、羽の向きを変えることで、調光しながら目隠しもできるので、我が家のリビングには最適でした。
その結果、LDKのカーテンはバーチカルブラインドを採用することになりました。
カーテン、ロールスクリーンにしなかった理由
カーテンだと真ん中からしか開閉できないので、両端の窓からの出入りの際、カーテンが邪魔になってしまいます。
また、カーテンだとヒダがあることでボリュームが出てしまうのが嫌だったのと、カーテンレールにたまるホコリや生地に匂いが付きやすいような気がしたのでやめました。
ロールスクリーンを4台つなげるという方法も考えましたが、見た目がのっぺりしてしまいそうだったので候補にはなりませんでした。
タチカワブラインドのラインドレープ(リンネル)に決定
我が家のLDKのカーテンに選んだバーチカルブラインドは、タチカワブラインドの「ラインドレープのリンネルのキナリ(LD-4115)」です。
その名のとおり、リネンのような麻の風合いがある生地で、ブラインドっぽくなく、ファブリック調なので、ナチュラルモダンな我が家にとっても馴染んでいます。
部屋を広く見せるためにも、あまり主張しない、壁紙の延長になるような素材や色を選びました。
バーチカルブラインドのメリット
縦のラインが部屋を広く見せる
天井から真っ直ぐ伸びるスラット(羽)が縦ラインを強調してくれるので、部屋を広く感じさせてくれます。
見た目がスタイリッシュでかさばらない
バーチカルブラインドの最大の魅力はやっぱりスタイリッシュな見た目です。
カーテンのように生地のドレープによる厚みがないので、ブラインドをたたんでもかさばらないので部屋がすっきり広く見えます。
左右どちらからも開閉ができる
窓の使い勝手や用途によって開閉方法が選べ、我が家は左右両端の開閉ができるセパレートタイプを選んだので、ウッドデッキへ出入りするときも邪魔になりません。
調光が自由自在
スラット(羽)の向きを変えるだけで調光が簡単にできます。
スラットを格子のように並べれば、視線を遮りながら光を取り入れることができます。わざわざ全開しなくても、光を取り入れることができるので部屋が暗くなりません。
バーチカルブラインドのデメリット
価格が高い
普通のカーテンに比べると、やはり価格が高くなります。
バーチカルブラインドはルーバー幅が80mmと100mmの2種類があり、細いと見た目がキレイなのですが、その分使用するルーバーの数が多くなるので高くなります。
また、レース付きなどを選ぶとさらに価格は高くなります。
選ぶメーカーや商品の種類にもよりますが、我が家のように4m近い窓に取り付ける場合は10万前後くらいします。
遮熱性・遮光性が低い
1枚の布で出来ているカーテンと違い、ルーバーが重なり合っているため隙間ができやすく、その隙間から光が漏れてしまうので遮熱性・遮光性は低くなります。
また、我が家のように窓枠内に設置すると両端に4cm程度の隙間ができてしまいます。
寝室など遮光性を重視する場合には窓枠の外に取り付けるなど、隙間ができないようにする工夫が必要になります。
スラットの向きを変えるとズレたり重なったりする
スラット(羽)の向きを変えたり、開閉したりすると、スラットとスラットが重なったりしてズレることがあります。これが意外とプチストレスだったりします。
裾のデザインを紐なしタイプにしたため、キレイに重ならず隙間ができてしまうので、特に夜はその隙間が気になってしまいます。
エアコンの風や人が通るとパタパタ揺れる
バーチカルブラインドの横を少し早歩きしたりすると、パタパタとスラットが揺れてしまいます。エアコンなどの風が直接あたる場合は、常にスラットが揺れてしまう可能性があります。
また、窓を開けて風を取り込もうとする際、パタパタとスラットが乱れて音がするので、窓を開けるときには全開にする必要があります。
バーチカルブラインドの選び方
まずは、どのメーカーがどんなタイプのバーチカルブラインドを取り扱っているのか店舗やネット、カタログなどで情報収集します。
気に入った商品があれば、ショールームなどで実際に商品を見に行ったり、生地のサンプルを取り寄せたりしながら比較検討します。
主なメーカー
- タチカワ(ラインドレープ)
- ニチベイ(たて型ブラインド)
- トーソーTOSO(バーチカルブラインド)
- サンゲツ(タテ型ブラインド)
- ニトリ(バーチカルブラインド)
バーチカルブラインドのオーダーの流れ
どのメーカーもタイプや種類によって様々なタイプや呼び名がありますが、オーダーの流れは同じような流れになると思います。
今回はタチカワブラインドのオーダーの流れを例に説明したいと思います。
1)タイプ・サイズ・羽根幅・性能などを選ぶ
- タイプ…色・デザイン・素材
- サイズ…窓の大きさに合わせる
- 羽幅…通常幅(80mm)or ワイド幅(100mm)
- 性能…遮光性・防水性・洗濯の可否など
- 裾のデザイン…ボトムコードありorなし
- レース…ありorなし
設置する場所やライフスタイルに合わせて、重視するポイントを整理しながら、必要な性能を見極めて商品を絞り込んでいきます。
我が家はインテリア性の見た目重視だったので、80mm幅で裾のデザインはボトムコードなし、コスト削減のためレースなしを選びました。
2)開閉・操作方法を選ぶ
- バトン式(片側or両側)
- コード式(片側or両側)
- ワンチェーン式
- 電動式
我が家は左右別々に開閉・調光のできるフレキシブルな「両側操作」(バトン&コード式)を選びました。
両側操作であれば、テレビがあるリビングは暗くして、キッチンのあるダイニングは明るくしたりできるのでリビングのワイドサッシやテラス窓にはとても便利でおすすめです。
3)取り付け方法を選ぶ
- 天井付け(ブラケット付けor直付け)
- 正面付け
我が家はカーテンボックスを造作して天井付け(直付け)にしました。
バーチカルブラインドを取り付けるなら、コストが多少かかっても、カーテンボックスを造ったほうが見た目が圧倒的にキレイになるのでおすすめです。
バーチカルブラインドの満足・後悔ポイント
満足していること
実際にバーチカルブラインドを設置してみて思ったことは、部屋がとにかくオシャレでスタイリッシュになるということ。
そして、調光が自由自在にできて、両側操作だから出入りするときに邪魔にならないところは、バーチカルブラインドにして本当に良かったところだと思っています。
後悔していること
後悔ポイントとしては、窓枠内に設置したので両側にどうしても隙間ができてしまい、夜間は特に外から部屋の中が見えてしまうのがちょっと後悔しています。
窓枠内に取り付ける際には、設計段階でカーテンボックスの幅を窓枠より10cm程度余裕を持たせておく必要があったんだと思いました。
あと、スラット(羽)がズレてできる隙間がけっこう気になるので、多少コストがかかってもレース付きにしたり、見た目を妥協して幅広タイプやボトムコードつきを選んだりして使い勝手を重視してみてもよかったのかなと思っています。
後でカタログを見返してみて気づいたのですが、今回我が家が選んだリンネルという素材が「たたみ込む時の摩擦でスラットが不揃いになる」という記載があったので、選ぶ素材によっても多少違いがあるのかもしれません。