間取り

絶対に後悔しない家を建てるために要望書を作成!間取り設計プランを依頼するときのコツ

間取り設計プランを依頼するときのコツ

家を3回建てないと満足しないって本当?

「家は3回建てないと満足しない」ってよく言いますが、私たち夫婦は、初めての家づくりでしたが、かなり満足度の高い家が建てられたと思っています。

もちろん理想を言えばキリがないですが、1年住んでみてからの満足度は90点くらいです。

なぜこんなに満足度の高い家を建てられたのか、それは自分たちでとことんどんな暮らしがしたいかとことん考えたからだと思っています。

今回初めて注文住宅で家を建てて思ったのですが、注文住宅だからといって、理想の家が作れるとは限らないということ。

設計者はあくまで「家を設計するプロ」であって、「暮らしを提案するプロ」ではないということです。

私たちがどんな暮らしをしたいのかしっかり設計者に伝えなければ、一般的に良いとされている暮らしの提案をされてしまいます。

注文住宅で家を建てる人はたいがい何かしらこだわりがあって、理想の暮らしを夢見ているはずですから、設計者任せになることはほとんどないと思います。

ただ、設計者にこちらの要望や意図がちゃんと伝わっているかどうかはとても重要です。

だからこそ、間取りの設計プランを依頼するときのポイントや後悔しないための家づくりのためにしておいた方がいいことを話したいと思います。

間取り設計プランを依頼する前の準備とコツ

1)今、住んでいる家の不満を書き出す

まずは、現在住んでいる家において、不満に思っていること、不便だと感じていることを書き出していきます。

このとき、なぜ不満に思っているのか、なぜ不便なのか、その原因が分かれば一緒に書き出しておきます。

  • 洗面所が狭い、朝が混雑する
  • 室内干しスペースがないから、雨の日に洗濯物が乾かない
  • 玄関収納が少ないから、靴が出しっぱなし
  • リビングソファーに脱いだ服が散らかる
  • トイレが狭い、ウォシュレットがない
  • 玄関とLDKが一体になっているから、暖房効率が悪い
  • 外気との気温の差が激しいから、窓の結露・カビがすごい

2)要望書の作成(理想と要望をリスト化)

次に、各場所ごとに「もっとこうしたい、こうだったらいいのに」といった理想と要望をリスト化していきます。

このときコストのことは考えずにあくまでも「こうしたい」ということを書いていくのがポイントです。

場所 要望・理想
キッチン アイランド、対面、IH対応、食洗器必須
LDK 最低14畳以上、壁面収納、TV壁掛け、ワークスペース有
トイレ 1F、2Fに1個ずつ
洗面・バス 室内物干し、3畳くらい
玄関 大型靴収納、コートハンガー、全身ミラー
寝室 クローゼット、パイプハンガー
子供部屋 1部屋か2部屋(間取りが変更できる)
駐車場 普通車が2台、手洗い場

例えば、LDKなら最低14畳、ワークスペースあり、中庭が見えるとか、キッチンなら対面キッチン、IH対応、食洗器必須など。

私も場所ごとに要望と理想を書いた紙を設計者の方に渡しました。そのおかげで、要望を反映するために、何パターンもの間取りプランを作成していただきました。

私たちがどんな暮らし方をしたいと思っているのかを理解していただいた上での提案なので、どれも素敵な設計プランでした。

3)どんな暮らしがしたいか想像する

家を建てるときに1番重要なのは、「どんな暮らしがしたいか」ということです。

間取りを考え出すと楽しくてしょうがなくなります。おそらく、家づくりで1番楽しい段階じゃないでしょうか。

だからこそ、「家をつくること」が目的にならないように、「家を建てたらどんな暮らしがしたいか」を常に考えておく必要があります。

  • プライベート感を大切にしたい
  • 夏はウッドデッキでバーベキューがしたい
  • 家で映画やDVDをのんびり鑑賞したい
  • 掃除や片づけがしやすく家事を楽しくしたい
  • 手間がかからない、メンテナンスしやすい

この「どんな暮らしがしたいか」が家族でしっかり話し合いができていれば、予算の問題で、どうしても削らなければならない部分が出てきたときに、何を優先させるのか、何をあきらめるのか、がはっきりしてきます。

ただ単に予算がないからといって「理想の暮らしをするための大切な要素」を削ってしまってはせっかく家を建てても後悔ばかりが残ります。

そうならないためにも、じっくり時間をかけて考えておく必要があります。

後悔しないためにしておきたいこと

1)理想や要望のイメージは写真や画像で共有しておく

これは何も間取りを設計するときに限らず、内装や設備、造作家具などを選ぶときにも同じことが言えます。

出来るだけ「写真や画像」を使って設計者に要望を伝えるようするとお互いの理解に相違が出にくくなります。

画像をまとめる方法としては、インターネットから探した画像をデータファイルにまとめておいたり、インスタグラムやピンタレストなどのアプリを使ってお気に入りの画像をカテゴリごとに保存しておくと分かりやすいです。

打ち合わせのときにその写真を一緒に見ながら話をすると、とてもスムーズです。

2)すでに建てた人の意見を聞いておく

もし周りに新築を建てたという人がいればぜひ、失敗したことや成功したことなどを聞いておくととても参考になります。実際に建てた人の生の声はとても貴重ですので、積極的に話を聞いておくことをおすすめします。

また、ネットでも「家を建てて後悔したこと」などで検索すると色々な情報を集めることができます。どうせ建てるなら様々な意見を取り入れて、後悔しない家づくりをしましょう。

3)できるだけ多くの情報を集めておく

住宅展示場やモデルハウスを見に行くことはもちろん、ネットや本など様々な媒体から色々な情報を集めておくことで、自分たちの理想の暮らしがより具体的にイメージしやすくなります。

中には設計者の方も知らない情報や方法があったりして驚いていたこともあります。何事も設計者任せにするのではなく、自分たちでどれだけ調べられるか、というところも理想の家を建てるためには必要な努力になってきます。

1回で理想の家を建てるポイント

  • どんな暮らしがしたいか具体的にイメージする
  • イメージは写真や画像で共有する
  • 成功例、失敗例を調べておく
  • 設計者任せにしない