家を建てるときに1番こだわったところの1つがキッチン収納です。生活する上でキッチン周りの導線や収納が使いにくいと本当にストレスですよね。
せっかく家を建てたのに、毎日ストレスを抱えて過ごすなんて絶対に嫌だと思い、収納の中でもキッチン収納には特に時間をかけて考えました。
色々こだわりたいと思うと、既製品ではどうしても限界があったので、我が家はキッチンの背面収納は造作家具で作ってもらいました。時間をかけてじっくり考えたおかげで、理想通りの使い勝手の良いキッチン背面収納ができました。
そこで、使い勝手をとことん追求した我が家のこだわりのキッチン背面収納でやって良かったことと3年経ってみて、ここはもっとこうすればよかったと後悔していることも一緒に紹介したいと思います。
キッチン背面収納でやってよかったこと
- 食器棚を引き出し収納にした
- 背面収納に作業用カウンターを設置した
- 吊り戸棚は扉をつけて隠す収納にした
- 飾り棚を設置してお気に入りの物を飾れるようにした
1)食器棚は引き出し収納にした
キッチンの背面収納に、食器棚としてそれぞれ高さが違う3段の引き出し収納をつくりました。
横幅70cm×奥行60cm×高さ73cm
- 1段目 高さ10.5cm(引き出し有効高さ:7.5cm)カトラリーや小物などを収納
- 2段目 高さ22.5cm(引き出し有効高さ:18.5cm)皿や茶碗、グラスなどを収納
- 3段目 高さ32.5cm(引き出し有効高さ:27cm)ブレンダ―、水筒など高さのある物を収納
1段目にはカトラリーなどの小物を収納し、2段目には、皿や茶碗、グラスなど普段メインで使う食器を収納しています。
3段目にはハンドブレンダ―や水筒など、キッチンで使う電化製品や高さのある物を収納できるようにしています。
新築に引っ越しするときに、食器やカトラリーの断捨離をしているので、かなりコンパクトな食器棚ですが、引き出しの奥行が51cmあるので今のところ充分収納できています。
- 引き出しだから奥の物が取り出しやすい
- 開けっ放しにできるので片づけが楽
- 落下する心配がないので地震対策になる
食器棚を引き出しにしたので、奥にしまった物が取り出しやすいです。また、引き出しを開けっ放しにしておけば、1歩も動かずに食洗機から食器を片づけられるので家事導線が良くてとても便利です。
さらに、万が一地震がきても、引き出しだから皿やグラスなどが落下したりする心配がないので地震対策にもなっています。
2)電化製品を置くだけじゃなく、作業ができるカウンターを設置した
我が家のキッチン背面収納は電子レンジやトースターなどの電化製品を置くだけでなく、パソコン作業などができるようにカウンターを設置しました。
通常、食器棚のカウンターは100cm前後と高めにしたほうが使いやすいのですが、デスク作業は高いと使いづらく、かといってカウンターに段差をつけたくなかったので、我が家はカウンターの高さを72cmと低めにしました。
カウンターの奥行は60cmと少し余裕を持たせたので、トースターの前にお皿を置いてジャムを塗ったりすることができ、盛り付けスペースとしても活躍しています。
また、アイランドキッチンで隠れる中央部分のカウンター下には扉なしのオープン棚をつけて、そこにゴミ袋やプリンター用紙などを収納しています。
そして、右端のパソコン部分の下はリビングから見える位置なのでスッキリ見せるため、引き出しをつけて、文房具や書類など散らかりやすい小物などを収納しています。
3)スッキリ見せるために吊り戸棚はプッシュオープン式の扉をつけて隠す収納にした
高い位置にある吊り戸棚は、リビングから見える位置なので、スッキリ見せるために取手がないプッシュオープン式の扉にしました。
中の棚は可動棚にして、容量に合わせて高さが変えられるようにしています。
高い位置の吊り戸棚は出し入れしにくいので、なるべく使用頻度の低いものを片づけるようにしています。使用頻度の高いものは下の引き出しに収納しています。
4)お気に入りの物を飾れるように飾り棚を設置した
キッチンの吊り戸棚とカウンターつき引き出し収納との間に棚板を1枚つけました。ここには、お気に入りのインテリアや植物、写真などを飾るようにしています。
最初はオシャレな家のキッチンでよく見かける鍋やお皿などを飾りたいと思っていたのですが、埃がかぶるのでやめました。
毎日使うキッチンなので、こういったお気に入りの物を眺められる空間があるだけで癒されるので、飾り棚をつけてよかったです。
キッチン背面収納で後悔していること
- 電化製品やパソコンのコード類を隠せばよかった
- 引き出し収納と床との隙間が狭くて掃除機が入らなかった
- 背面の壁をマグネット塗装にしなくてもよかった
1)電化製品やパソコンのコード類を隠せばよかった
電化製品のコードって本当に邪魔ですよね。しかも、余ったコードがゴチャゴチャして、ホコリもかぶるのでイライラします。
どうせ造作でつくってもらうなら、カウンターに穴を開けて、コードを隠せるようにしてもらえばよかったと思いました。そうすれば、埃もかぶらず、コードもすっきり隠せたのにと後悔しています。
2)引き出し収納と床との隙間が狭くて掃除機が入らなかった
設計段階でまったく気づかなかったのですが、1番下の引き出しと床との隙間が5cmしかなく、掃除機のヘッド部分が入らないので、いつも引き出しの下の部分にゴミがたまってしまいます。毎回その部分だけ別で拭き掃除しているのでけっこう面倒くさいです。
カウンターの高さが低いこともあり、引き出し収納の高さを優先させるとどうしても狭くなってしまうので仕方ないといえば仕方ないのですが、まさか掃除機で掃除できないというのは想定外でした。
3)背面の壁をマグネット塗装になくてもよかった
実は、キッチンの背面の壁だけマグネット塗装にしてもらいました。いざマグネットを張り付けてみるとけっこう磁力が弱く、あまり重いものは貼り付けることができないので、実際のところあまり使えていません。
それに、あまりベタベタと写真や書類を貼るとゴチャゴチャするので塗装してまで何かを張り付けることができるようにはしなくてもよかったのかもと後悔しています。そうすれば少しコスト削減になったかもしれません。
キッチン収納をつくるときのポイント
- 家事導線を考え、使い勝手のいい配置にする
- 収納する物のサイズと量を測っておく
- 使用する電化製品に必要なコンセントの数と位置を決めておく
家事導線を考え、使い勝手のいい配置にする
キッチン収納をつくるときに、家事導線がいいか悪いかはとても重要です。
特に食器の出し入れや片づけ作業は1日に何度も行うことなので、この導線が良くないと本当にストレスがたまります。
食洗機やシンク、調理家電との位置と食器棚までの導線が悪くないか、じっくり考えて、使い勝手の良い場所に配置にすることで毎日の家事がとても楽になります。
収納する物のサイズと量を測っておく
収納をつくるときの大原則ですが、収納する物のサイズと量をしっかり測っておくことが大切です。
その上で少し余裕を持たせて収納するスペースをつくっておくと安心です。収納したいものが入りきらないと物が溢れてしまい、片付かなくなってしまいます。
逆に、収納スペースを余分に作りすぎても、コストがかかってしまうので、面倒くさいですが、事前にしっかり収納する物のサイズと量は把握しておきましょう。
使用する電化製品に必要なコンセントの数と位置を決めておく
キッチン周りでは色々な電化製品を使う可能性があります。使用する電化製品をピックアップし、必要なコンセントの数と位置を決めておきましょう。
今は使っていなくても、今後買い足す可能性も考慮し、いざ使いたいとなった時にコンセントが足りないということにならないように、キッチン周りはコンセントを多めにつけておいてもいいかもしれません。